
FX・投資の関係資料・本を読んでいると必ずでてくることばが「溶かす」
イメージとしてはなんとなくおわかりだと思います。
元手資金をなくしてしまったという隠語、スラングです。
ほぼ、投資、賭け事の世界で使われる言葉です。
FXの溶かすはいつから使われるようになったのか?
これは諸説ありますが、大体2008年リーマンショック以降と言われています。
それ以前はなんて言っていたのか、記憶が定かではないですが、「飛ばす」「飛ばした」「すった」なんて表現をつかっていたような気がします。
なぜ溶かすということばが使われるようになったのか?
溶けるものと言えば、氷、アイスクリーム、雪、金属、チーズ、また水に砂糖を溶かすなどなど、本来は物質に使われる言葉。
雪解け水のように、「とける」という漢字はいくつかあり、解ける、溶ける、融ける、熔ける、
資金を失う意味では溶けるが使われるようです。
たしかにお金も物質ですので、溶けはしますが、そういう意味ではなく、
溶けるではなく、消えたとかでなくなっただけでいいじゃないかと思いますが
そして、溶けるではなく、溶かすには人為的な過誤を感じます。
溶かした、溶かしてしまった。
お金の無駄遣いしても「溶かす」とは言いません。
経営に失敗してお金を失っても、「溶かす」とは言いません。
投資の世界だけで使われるようです。
アイスクリーム、すぐに食べればいいものを放置させるから溶かしてしまってまずくなる。
食べるということをせずに放置したというミスを非難しているかのようです。
本来の価値を投資という方法で人為的になくしてしまう行為を溶かすという表現で表しているのでしょうか。
誰が使い始めたのか定かではありませんが、市民権を得たのは確かです。
「溶かす」以外にも、「塩漬けにする」とか「焦げ付かせる」とかお金にまつわる隠語はあります。
塩漬けは別の機会に。